ブログを開設するときはリダイレクトに対応していることを確認すべき理由

 世の中に数あるブログサービス、あまりウェブサイト構築に知識の無い方にとっては、ほとんど何の知識もなくブログを開設でき、すぐに書き始めることが出来るのが魅力です。

 しかし、少し慣れてきてブログを移転したくなったとき、リダイレクトの設定が出来ないと思わぬ罠を踏んでしまいます。

移転したくなる理由とは?

 ブログを続けて、移転したくなるケースは具体的にどんなことなのでしょうか。

収益化

 例えば、それなりにアクセス数が伸びてきて、認知されてきたときに、そのブログを利用して収益化するという選択肢が生まれます。月間数百万PVものサイトに成長すれば、数十万円以上の利益を得ることも不可能ではありません。

独自ドメイン

 ブログサービスのドメインが不満で移転したくなるということもあります。オリジナリティを強く出したいサイトなどは特にこの志向が強いです。

機能に不満

 最初の頃はいいですが、ブログを暫く書いていると、機能に不満を覚えることがあります。記事のレイアウトを変更したくなったり、もっと効率的な書き方をしたくなったり。

なぜリダイレクトが重要なのか

 では、ブログサービスにとってなぜそんなにリダイレクトが重要なのでしょうか。

検索エンジン最適化(SEO)の問題

 検索エンジン(Googleやbingなど)では、サイトが移転したことを認知する必要があります。

コピーコンテンツ誤認

 既存のサイトや記事を丸々コピペして、別の広告を載せて利益を上げる、という行為を行っているサイトがありますが、多くの検索エンジンでは、こういったコピーコンテンツにペナルティを設けています。

 検索エンジンは、リダイレクトを明示的に設定しないと、このコピーコンテンツと正規のコンテンツを見分ける方法がありませんから、結果としてコピーコンテンツとして誤認されてしまい、検索エンジンからのアクセスが全く伸びなくなります。

サイトの評価(順位)が下がる

 301リダイレクト設定を適切に行っていれば、それまで受けてきたサイト順位をある程度引き継ぐことができますが、これが設定されていないと、また1から始めざるを得ません。

 これは、元々のサイトと関連性が何も無いと検索エンジンに解釈されてしまっているからで、コピーコンテンツと誤認されないように元の記事を削除したりして工夫したとしても、リダイレクトを行えない限りは常についてまわる問題です。

訪問者にとって不便

 301リダイレクト設定が適切に設定されていれば、訪問者は何も意識することなく、自動的に移転先のサイトを訪問することになります。アドレスも勝手に書き換わっていますので、リダイレクトしたことすら気づかないかもしれません。

 しかし、リンクを貼ったり、JavaScriptでリダイレクトするような方法ですと、クリックしたり、余計な読み込みが発生しています。ユーザーにとっては少しストレスになるかもしれません。

リダイレクト対応しているか確認するシンプルな方法

 「サービス名 301リダイレクト」などで検索してみてください。ポピュラーなサービスは必ずリダイレクト設定が行えるかどうか調査されています。逆に言えば、それだけリダイレクト(サイト移転)したい人がいるということです。

まとめ

 ブログサービスの中には、ユーザーを囲い込む目的で、わざとリダイレクト設定を出来ないようにしているものもあります。確かに、リダイレクト設定はユーザーが解約してしまうのを促進するような機能ですから、開発の優先度は限りなく低いのでしょう。悪質であるとまでは言いませんが、サービス自体の魅力で勝負してくれることを願うばかりです。