初心者がvimを使うために最低限覚えておくべきこと

 初心者がvimを使うために最低限覚えておくべきことを抜粋してまとめました。

 高機能すぎて使い方がわからないけど、急いでコンフィグの編集などをしなくちゃいけない・・・。という場合の、緊急避難的なマニュアルとして使って頂ければと思います。

インストール

 Linux入れたらまず最初にやることがvimのインストールだという人は多いと思います。

sudo apt-get install vim

基本操作

i でINSERTモード
Esc でノーマルモード

 これだけです。自分がどっちのモードか分からなくなったらEscキーを押しましょう。マウスは使えません。

カーソルの移動

 日本のキーボードはアローキーやHome,End,PageUp,PageDownが搭載されているはずなので、最初のうちはこれでも十分でしょう。

 「原則、INSERTモードのままカーソル移動はしない」という意見もありますが、前述したようなキーが無い場合はまだしも、そうでないなら今の段階では不要です。

 ただ、ノーマルモード時の行頭へ移動するggと行末へ移動するshift+gは覚えておきましょう。ログ解析などで頻繁に使います。

動作 キー
h
j
k
l
行頭 gg
行末 shift+g

 余談ですが、vimtutorというチュートリアルで、次のように述べられています。

カーソルキーでも移動できます。しかし hjkl に一度慣れてしまえば、はるかに速く移動することができるでしょう。いやマジで!

 ということなので、vimに慣れたら徐々に移行してみてはいかがでしょうか?

 いやマジで!

元に戻す、やり直す

 ctrl+zやctrl+yが手に染みついてしまっている方も多いのではないでしょうか。vimでは少し違ったコマンドになります。

 ノーマルモードで以下のキーを押すことで実行可能です。

動作 キー
元に戻す u
やり直す ctrl+r

undoのu、redoのrと覚えます。簡単ですね。

削除

 ノーマルモードでxを押すと、カーソルの位置の文字を一文字削除します。

 ddで行削除です。これだけ覚えてればとりあえずOKです。

動作 キー
1文字削除 x
1行削除 dd
n行削除 ndd

 細かく言うと、ddはヤンクバッファに書き込みながら削除するので、「切り取り」のような動作になりますが、削除するだけなら特に意識しなくてもよいでしょう。

選択

 ノーマルモードでvでビジュアルモードに移行します。これでカーソルを動かせば範囲選択ができます。
shift+vで行モード、ctrl+vで矩形モードになります。

 カーソル移動のgg(行頭移動)とshift+g(行末移動)を組み合わせると、全選択が可能ですね。

動作 キー
ビジュアルモード移行 v
ビジュアルモード行 shift+v
ビジュアルモード矩形 ctrl+v

コピー、貼り付け

 ビジュアルモードで選択してからyでコピー、pで貼り付けです。

 :regで履歴を確認できます。

動作 キー
コピー y
貼り付け p
履歴を確認 :reg
履歴から貼り付け np(nは数字)

 yはyankの略だそうです。pはペーストでしょうか?

ファイルの保存、終了

 ノーマルモードで :w で保存。 :q で終了。 :wq といった組み合わせも可能です。

 !でコマンドを強制できます。たとえば、読み取り専用に強制的に書き込んだり(:w!)、変更を保存せずに終了できたり(:q!)します。

 入力したらEnterを押して確定してください。

動作 キー
上書き保存 :w
終了 :q

検索

 下方検索は、/検索語句、上方検索は、?検索語句となります。「次へ」はn、「前へ」はshift+nです。これも比較的よく使います。

動作 キー
下方検索 /
上方検索 ?
次へ n
前へ shift+n

 以上、vimで最低限覚えておくべきことでした。

 vimは奥の深いエディタです。慣れたら是非他の操作方法も覚えてみてくださいね。